Q1
高齢者の家庭内事故が最も多く発生する場所は?
A:台所・食堂
B:居室
C:階段
Q2
介護や支援が必要な高齢者は人口の何%?
A:約3%
B:約5%
C:約8%
離れて暮らす親は多い
今、65歳以上の高齢者の半数以上は一人暮らしか、夫婦世帯です。また、60歳以上の男性の約4割、女性の約3割が自宅での介護を望んでいます。つまり、多くの親が子どもと離れて暮しているということですが、子どもの立場では「万が一親の身に何かあったら……」と、とても心配になりますよね。
しかし、心配する気持ちとは裏腹に、定期的に遠くの実家に通って様子を見たり、実家やその近くに引っ越して親の介護をしたりするのは難しいものです。仕事の事情もありますし、子供の転校もできればしたくはないからです。
また、離れて暮らしていると親の状態が分からず、介護が必要かどうかの判断が難しいのも事実です。介護が必要ないほど元気に見える親でも、子どもに心配をかけまいと身体の不調を隠しているケースがあるからです。親にとって、子は何歳になっても子なのです。
こうなると、何とかしてこまめに親の様子を確認したいものです。そのような時に頼りになるのが「見守りサービス」です。
24時間、遠くの家族を見守る
見守りサービスは、遠くの家族の様子をスマートフォンなどを通して知らせてくれるものです。例えば、遠くに暮らす親がドアを開閉したときや、万が一転倒してしまったときなどにセンサーが自動で検知して、こちらのスマートフォンに通知してくれます。
他にも見守りサービスには次のようなものがあります。
人が見守ることでより安心に
「スマートフォンで確認するだけでは心配。誰か、実際に親と会って確かめてほしい」。そう思う人には、実際にスタッフが訪問してくれるサービスがあります。訪問するスタッフとの会話を楽しむなど、”人の温かみ”を感じることができます。
子どもに心配かけまいと元気そうに振る舞っていても、訪問スタッフには正直に身体の不調を訴えるという人もいて、介護が必要かどうかを判断するのにも一役買っているようです。
“人”が動く見守りサービスには次のようなものがあります。
本格的な介護が必要になったら……?
見守りサービスは便利ですが、いつかは親の本格的な介護が必要になるかもしれません。
最近は、法改正や企業の働き方改革により介護休業が取りやすくなってきました。また、条件を満たせば介護休業給付金も支給されます。親の状態によっては、介護保険サービスを受けられることもあります。しかし、これらだけで生活費を全て賄うことは難しいかもしれません。
親の介護が必要になったとき、いったいいくらのお金が必要になるのか、自分の仕事や生活をどの程度変えなければならないのか。今のうちに考えておくとよいでしょう。
Q1(答え)
B.居室
65歳以上の高齢者では、家庭内事故の発生場所で最も多いのは居室で全体の45.0%を占めています。次いで階段18.7%、台所・食堂17.0%と続きます。
(出所:内閣府「2017年版高齢社会白書」)
Q2(答え)
B.約5%(591万8000人)
2014年度末で591万8000人となっており、2003年度末の370万4000人から221万4000人増加しています。日本の総人口は2017年6月現在で約1億2677万人なので、人口に占める割合は約5%となります。
(出所:内閣府「2017年版高齢社会白書」)